今回は当店の事務用パソコンの修理顛末記です。
このパソコンは去年の5月に事務用に購入したものですが、最近「ビデオカードに問題があります。」と言うようなメッセージによく遭遇するようになり、煩わしかったのでメーカーであるLenovoJpanのホームページで問題解決の手がかりを探しました。
調べていくうちに、原因がマザーボードのBIOSに問題があるらしことがわかりました。Lenovoの日本人向けホームページは日本語で作られていますが、ダウンロードファイルのマニュアル等は英文表記のままで、配慮に欠けるものだと感じました。英語表記のため真剣に読まない(読めない)のですが今回は失敗するとパソコン本体が立ち上がらなくなる可能性があるため、慎重にインストールガイドに目をとおしました。
特に注意するようなことは書いてありませんでしたのでインストールすることに躊躇はありませんでした。今回の操作はWindows上で行うタイプで、起動してクリックするだけで書き換えが行えるタイプのもので、作業中も特に注意事項等は表示されませんでした。
書き換えを行うためにOKボタンを押したところ、プログレスバーが半分位進んだところで"VERYFY ERROR"と表示され、先に進めなくなりました。この段階ではプログラムを終了するOKボタンを押すしか選択肢はありませんでした。いやな予感がしましたが、ここでやめるよりはもう一度書き換えを行ったほうがいいだろうという判断で、書き換えソフトを再度実行しましたが結果は同じでした。そんなこんなで計4回書き込みを行いましたが、一度も成功しませんでした。ここで現在のBIOSの設定に問題があるのではと思い、パソコンを再起動させることにしました。ところが、パソコンが再起動しても本来の起動プロセスに入らず、ハードディスクに2分ほどアクセスした後に電源が落ちてしまうようになってしまいました。
何度起動しても結果は同じで、ここでパソコンのBIOSが壊れてしまったことを確信しました。本来ノートパソコンのBIOSは書き換えに失敗すると大変なことになるので、メーカーもしっかり検証した書き換えソフトを掲載し、なおかつ細かい注意を記載するものですが、今回はそうでありませんでした。
保障期間内であり、一番使っているパソコンなので少しでも早く直したいのと、下手に触るとメーカーからクレームで保障外扱いされるのがいやなので、早速Lenovoのサポートセンターに連絡し事の成り行きを説明しました。サポートセンターとのやり取りで発送元払いで送付することになりました。この後とんでもないことになってしまうとは微塵も思いませんでした。
5日後に宅配でパソコンが戻ってきたので、早速開封し中に入っている修理内容報告書を見て、唖然としてしまいました。なんとマザ-ボードのほかにハードディスクまで交換されていたのです。あまりにも顧客の利便性を無視したやり方に半ばあきれてしまいました。なんの断りもなくこちらでこつこつ入れたデータ、プログラムを躊躇なく消し去るその無神経さが信じられません。仮にハードディスクに何らかの障害が発生していたとしても、それはあんまりだと思いますし、サポートセンターとのよりとりの中で、ハードディスクの交換については一言も言及されることはありませんでした。おかげでこの日記を付けることもままならず、ほぼ一週間無駄な復旧作業をする羽目になってしまいました。
最近はユーザーに優しいメーカーを目指して日本のメーカーは頑張っていると思いますが、お国柄の違いなのかLenovoJpanの対応は、僕にとってはカルチャーショックでした。
これを読んでくれているみなさんが今回みたいなことにならないよう、くれぐれもお気をつけてください。消してしまったファイルは当店で戻せる場合がありますが、メーカーでは消さなくてもよいファイルまで消してしまうところもあることを覚えておいてください。
今回は自爆ネタでした。
所要時間:5日間 料金:-1,000円(宅配代)
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