今回はパソコンの立ち上がりにすごく時間のかかることと、印刷(プリントアウト)が出来なくなったとのことで出張依頼をいただきました。
パソコンの起動時間に影響するものには、
1.OSの種類(XP,VISTA,7等)
2.常駐プログラム
3.CPU能力
4.メモリ容量
5.ハードディスクの性能と空き容量
などがあります。
1.OSの種類による違いは私の主観ですがXP→7→VISTAの順に立ち上がりが早く感じます。(同じパソコンにそれぞれのOSを入れて測定していないため)
2.常駐プログラムは少ない(作りにもよる)ほど起動時間が短縮されますし、使用メモリ量も減ります。
3.CPUについては、最近のマルチコア(CPUを2つ以上搭載)パソコンは処理能力が高いため、起動時間に影響することは少ないです。
4.メモリについてはOSによりますが、かなり起動時間に影響します。とくにVISTAはメモリが少ないと極端にもたつきます。
5.ハードディスクについてはよほど古くて容量が少ない場合を除いて大差ないです。SSDでも極端に早くなるわけではないです。(あくまでも私の主観です)
この中で一番有効なのはメモリの増設ですが、この場合メモリの空き容量が少ない場合は効果的(特にVISTA搭載パソコン)ですが、空き容量がある程度確保されているパソコンにはあまり効果がありません。
2つ目が必要のない常駐プログラムの常駐解除です。これはお金もかからず効果的ですが少しパソコンの知識が必要です。
3つ目はハードディスク(SSD含む)の交換です。しかし上記2項目ほどの効果はありません。
その他のものについてはよほど古いものでなければ、大きな差にはなりません。
それ以外にもレジストリの最適化や不要なシステムサービスの停止等が考えられますが、あまり一般的ではありませんし、不具合になる場合もあるため、お勧めできません。
今回はメモリの増設(504MB→1.5GB)のみ行いましたが、効果は絶大です。
起動時間 前8分00秒 後2分33秒
終了時間 前1分58秒 後38秒
その他 メモリ増設後は全体にきびきび動作するようになり、お客様に喜んでいただけました。
印刷が出来ない件に関しては、原因が特定できなかったため、インターネットより最新のドライバーソフトをダウンロードしインストールを行うことで、とりあえず正常に動作するようになりました。次回同じ症状が出た場合は、原因究明が必要であることをお客様にお知らせし修理完了としました。
所要時間:延4日 料金:10,130円(部品代、出張料含む一般価格)
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