今回はパソコンのDCジャックが破損し、パソコンが使えなくなったため、お持込みいただきました。
　お客様によると、特にぶつけた記憶もないとのことで、外傷はほかに見つからなかったためDCジャックの取替で修理できると判断し作業に取り掛かりました。
　この手の修理は大抵は大掛かりな分解になりますので、後でネジが余って再度分解しなくてもいいように、取り外したネジの場所を記録しておくといいと思います。
　注意することは静電気と無理な力を入れないこと、また、根気よくやることが失敗をなくすことにつながると思います。
　今回もかなり分解することになりましたが、組み立て後通電し問題なく動作しました。
　余談ですがちゃんと動くと、本当に「ほっ」とします。やはり相手が最新の電子機器ですので、ほんのちょっとの静電気や結線ミスでも機器に重大な損傷を与えることがあります。細心の注意を払い、分解組み立て作業を行っているつもりですが、やはりどこかに間違ったところがないか一抹の不安を持っているからでしょうね。
ちなみに、メーカ修理ですとマザーボード交換になり、それなりに高額な金額を請求されます。

　今回はインターネットに有線では繋がるが、無線で繋ぐことが出来ないということで、お持込みいただきました。
　お客様のお話では、無線が全く繋がらないのではなく、ログイン後数十秒経過後切断されてしまうとのことで、ファイヤーウォール、セキュリティ等も設定を変えてみたが変化はなかったそうです。
　当店で試したところ結線、ADSLモデム、ルータ（アクセスポイントとして利用）とも問題なく、また動作も正常でありました。何度か当店の回線と切り替えなどを行いましたが、異常がなかったため、ADSLモデムが一時的に異常動作したのではないかと思われます。
　こういった通信機器もパソコンと同じで、たまに暴走状態になることがあります。インターネット、メールが使えなくなった場合は、モデム、ルータ等の電源を一度切ってみるのも一つの手段と覚えておくと時間と費用が節約できるかもしれません。
　ちなみに今回持込みされたお客様は、帰宅後問題なく無線LANが動作しているとのことでした。

　今回は、パソコンが起動できないということで、お持込みいただきました。
　お客様のお話では、電源を入れるといつものように始動しはじめるが、途中で起動当初に戻り、それを繰り返すばかりでいつまでたっても立ち上がらないとのことでした。
　こういった症状の場合原因は何点かありますが、特に何か行った後でない限り、HD（ハードディスク）が原因の場合が多いです。
HDの故障には論理障害と物理障害があります。この二つの障害の垣根は微妙で、業者によっても意見の分かれるところであります。
　通常、軽度の論理障害の場合は、スキャンディスクを行うと治る場合が多いです。
　当店でのHD交換の基準はHD内のSMART情報の確認と、不良セクタ数と読み込み速度で判断しています。こうすることで経年劣化の判断基準はできると考えます。
　ただしHDはディスクの経年劣化以外に基盤等電子回路の故障等他にありますので、この基準が絶対ではありません。
　今回の件は、不良セクタカウント数が6あり、SMART情報の代替処理済みの不良セクタ数、セクタ代替処理発生回数、代替処理待ちセクタ数に問題があるため、HDの取替を行いました。
　取替方法は故障したハードディスクを当店のパソコンでスキャンディスクを行い、その後パーティーション操作ソフトで、取替用HDに領域コピーを行いお客様パソコンに取り付けました。
　動作試験を行い問題ないことを確認し、納品させていただきました。